緑色に変色したにんにくは食べられる?にんにくが緑色になる原因と防ぐ方法を解説
にんにくが緑色に変色しているのを見たことがある方も、多いのではないでしょうか。
調理中や保存中に、にんにくが緑色に変色していると、「食べても大丈夫かな?」と心配になる方もいるでしょう。
本記事では、
- 緑色に変色したにんにくが食べられるか知りたい
- にんにくが緑色に変色する原因を知りたい
- にんにくが緑色に変色しないようにする方法を知りたい
といった方に向けて、「あきたしらかみにんにく」の生産者である『株式会社gella』のスタッフが、にんにくの変色について解説します。
緑色に変色したにんにくは、問題なく食べられます。
栄養素にも変化はなく、にんにくの良い効果を得られるため心配いりません。
ただ、なぜ緑色になってしまうのか疑問に感じる方もいるでしょう。
本記事では、緑色になる原因や変色を防ぐ方法について解説します。
ぜひ参考に、不安を解消してにんにくをおいしく食べましょう。
この記事のポイントは次の通りです。
【本記事のポイント】
- にんにくが緑色になっても毒性はなく、問題なく食べられる
- 「アリイン」という成分や「新芽の成長」などが緑色に変化する原因
- 変色を防ぐには「調理時に早く使う」「保存方法を工夫する」といった方法がある
- 緑色以外に変色している場合は色や食感などで食べられるか判断する
それでは、各ポイントについて詳しく見ていきましょう。
【目次】
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にんにくが緑色になっても問題はない
調理中や保存中ににんにくが緑色に変色することがあります。
「悪くなったのかな?」と不安になる方もいるかもしれませんが、問題なく食べられます。
ただ、カビによって緑色になっている場合は注意が必要です。
切ったり、すりおろしたりした際に緑色に変色するのは、にんにくの成分が変化する自然な現象です。
栄養素にも特に変化はないため、心配いりません。
ただ、放置していると鮮度が落ちていくため、早めに食べるようにしましょう。
にんにくが緑色に変色する原因
にんにくが緑色に変色した場合も、カビではない限り食べても問題ありません。
ただ、なぜ緑色に変色するのでしょうか。
ここでは、にんにくが緑色に変色する原因について詳しく解説します。
にんにくが緑色に変色する原因は次の通りです。
【にんにくが緑色に変色する原因】
- 「アリイン」という成分の変化
- 新芽の成長
- 日光に当たって葉緑体ができる
- カビが生えている
「アリイン」という成分の変化
にんにくには「アリイン」という成分が豊富に含まれています。
アリインは細胞が傷つけられることで、「アリシン」という成分に変化。
にんにくが「疲労回復」「滋養強壮」の効果があると言われるのは、アリシンが体にいい効果をもたらすためです。
アリシンの体へのいい影響について、詳しく解説した記事もあります。
アリシンが空気に触れて酸化すると、「アルキルサルファイド化合物」に変わります。
アルキルサルファイド化合物が、にんにくに含まれる鉄分と結合して、緑色に変色するのです。
にんにくを切ったり、すりおろしたりしたときに起こる自然な反応であり、味や栄養素に変化がないため問題なく食べられます。
新芽の成長
成分の反応とは別で、新芽の成長によってにんにくが緑色に変わる場合があります。
にんにくを保存している間に、先から芽が出ていたという経験はないでしょうか。
にんにくは保存中も成長を続け、新芽が出てくるのです。
新芽が出てくると、中心から徐々に緑色に変色し始めます。
新芽は食べても問題はありませんが、苦味の原因となる場合もあるため、取り除いてから調理することがおすすめです。
にんにくの発芽や対処法について詳しく解説した記事もあるため、気になる方はどうぞ。
日光に当たって葉緑体ができる
にんにくが日光に当たると、緑色に変色する場合があります。
にんにくは収穫後も成長を続けるため、日光に当たることで葉緑体を生成することがあるのです。
食べても特に問題はありませんが、気になる方は変色した部分を取り除いて調理するとよいでしょう。
カビが生えている
緑色のカビが生えて変色している場合は、食べないよう注意が必要です。
にんにくにはさまざまな種類のカビが生えますが、緑色のカビもあります。
アリシンの変化による変色とは異なり、カビの胞子が付いているなど見た目で判断しやすいため、見つけた際は処分しましょう。
にんにくに生えるカビの種類や、繁殖を防ぐための対処法についてまとめた記事はこちらです。
にんにくが緑色に変化することを防ぐ方法
にんにくが緑色になっても食べることに問題はありませんが、見た目を気にする方もいるでしょう。
ここでは、にんにくが緑色に変色することをできる限り防ぐ方法について解説します。
特に一定期間保存する場合は工夫が必要なため、ぜひ自分に合った方法で変色を防ぎましょう。
にんにくが緑色に変化することを防ぐ方法は次の通りです。
【にんにくが緑色に変化することを防ぐ方法】
- 調理時はなるべく早く使う
- 金属の調理器具を避ける
- 収穫後は直射日光を避ける
- 適切な方法で保存する
- 適切な方法で保存する
調理時はなるべく早く使う
にんにくを切ったりすりおろしたりすると、変色の原因となる「アリシン」が生成されます。
アリシンが空気に触れている時間が長くなると緑色に変色しやすくなるため、切ったりすりおろしたりしたら早めに調理に使うことが大切です。
調理の順番を工夫して、切ったにんにくをなるべく放置しないようにすると、緑色に変色することを防ぎやすいでしょう。
金属の調理器具を避ける
にんにくの変色は、アルキルサルファイド化合物が鉄分と結合することで起こります。
金属製の調理器具をなるべく避けることで、緑色に変化することを防ぎやすくなるでしょう。
すりおろす際の器具や切ったにんにくを入れておく容器などに気を付けることで、変色を遅らせられます。
収穫後は直射日光を避ける
成分の結合による変色とは異なりますが、にんにくに日光が当たることで葉緑体が作られて緑色になることがあります。
収穫後のにんにくを保管する際に、直射日光を避けることが大切です。
外につるすなどして常温保存する場合は、直射日光を避けられる場所は避けましょう。
適切な方法で保存する
にんにくの保存方法は「常温」「冷蔵」「冷凍」「瓶詰め」などさまざまです。
保存方法の詳しい内容については、次の記事も参考にしてみてください。
冷蔵庫で保存
にんにくを冷蔵庫で保存すると、1ヶ月程度は変色を防げるでしょう。
ただ、切ったりすりおろしたりしたにんにくは、冷蔵庫で保存しても緑色になってしまいます。
冷蔵庫で保存するときは、にんにくを丸ごと保存するか、一片ずつばらばらにすることがおすすめです。
丸ごと保存する際はキッチンペーパーなどで包み、湿気を取り除く方法がおすすめ。
一片ずつ保存する場合は、ラップでくるみましょう。
いずれもジップロックなどの密閉袋に入れておくと、より長持ちさせられます。
冷凍庫で保存
にんにくは冷凍庫での保存も可能です。
冷凍庫で保管すると、冷蔵より長期間保存でき、緑色に変色することもほとんどないでしょう。
一片ずつ冷凍保存する場合は、皮をすべてむき、保存袋に入れます。
冷凍保存だと、切ったりすりおろしたりしても緑色に変色することがほとんどなく、調理時にすぐ使えて便利です。
加熱して保存
にんにくに含まれるアリインは熱に弱いため、加熱することで変色を防げます。
レンジやトースターなどで熱を加えたあとに保存する方法があるでしょう。
また、にんにくチップなどを作って保存すると、調理時も手軽に使えて便利です。
【にんにくチップの作り方】
- にんにくの皮をすべてむき、薄くスライスする
- 油を少量入れて、耐熱皿ににんにくを並べる
- レンジで2分程度加熱し、冷めたら保存容器に入れて冷蔵庫で保存
ゆでてから保存
ゆでることでにんにくが緑色になることを防げます。
加熱と同じで、熱によってアリインが壊されるためです。
皮ごとにんにくを塩ゆでして、水気をよく切ったら冷蔵庫で保管しましょう。
ゆでたにんにくを潰して、マヨネーズやオリーブオイルと混ぜることで、手軽に使えるガーリックソースも作れます。
変色も防げて一石二鳥ですね。
オリーブオイルに漬けて保存
にんにくを丸ごとオリーブオイルに漬けて、保存する方法もあります。
オリーブオイルに漬けることで、にんにくが空気に触れることを防ぎ、酸化を防止できるためです。
保存期間としては1ヶ月程度となります。
漬けるときは、たっぷりのオリーブオイルでにんにくが出ないようにしましょう。
にんにくの風味が徐々にオリーブオイルに移り、料理やドレッシングに活用できます。
また、にんにく自体もまろやかになるため、苦手な人でも食べやすくなるでしょう。
醤油に漬けて保存
にんにくを丸ごと醤油に漬けておくと、緑色に変わることを防ぎ、長期間保存可能です。
皮をむいて生のまま漬けてもある程度変色を防げますが、レンジで1分ほど加熱することでより効果が期待できるでしょう。
醤油からにんにくが出ないように漬けておくと、1年以上の長期間保存できます。
また、醤油が染みこんだにんにくや、にんにくの風味が移った醤油は、料理でも活用できて便利です。
カビが生えないように保存する
カビが生えないように保存することは、変色はもちろん、健康上のリスクを考えても大切です。
常温で保存する場合は、ネットなどに入れて風通しをよくしましょう。
直射日光と高温多湿を避けられる環境で、保管します。
また、冷蔵庫で保存する場合はキッチンペーパーや新聞紙に包むことで、湿気を吸い取りカビが生えづらくなります。
冷蔵庫のチルド室で保存すると、より鮮度を保ちやすくなるためおすすめ。
冷凍することも、カビを防ぐうえでは有効な保存方法です。
にんにくが緑以外に変色しているときは食べられる?
にんにくを傷つけ、成分が変化することで緑色に変色することを解説しました。
ただ、緑色以外にも変色しているケースがあり、食べられるかどうか判断がむずかしいこともあるでしょう。
緑色以外にさまざまな変色がありますが、見た目やにおい、触った感じなどで食べられるか判断する必要があります。
にんにくには、次のような変色があるため、特徴を把握して食べられるか判断しましょう。
色 | 特徴 |
紫・ピンク | にんにくの薄皮が紫やピンクに変色していることがあります。 品種や成分によるもので、中身は問題なく食べられます。 |
青 | にんにくが緑に変色するのと同じ原理で、青みがかることがありますが、食べることには問題ありません。 |
茶 | 薄皮が全体的に茶色に変色している場合があります。 中身に問題なければ食べられますが、実も茶色くなっていたり、やわらかくなっている場合は腐っている可能性があります。 |
黒 | にんにくの実が黒くなっている場合は、カビが原因で腐敗が進んでいるため、食べることは控えましょう。 |
青緑 | にんにくの根元や茎、切った部分が青緑色になっている場合は、カビが生えている可能性があります。 胞子を確認できる場合が多いため、食べないようにしましょう。 |
白 | 白い綿のようなものが付いている場合は、有害なカビが生えているケースが多いため、食べないようにしましょう。 |
黄・オレンジ | 黄やオレンジに変色している場合は、腐敗が進んでいる場合がほとんどです。やわらかくなり、異臭をともなうことが多いでしょう。 |
にんにくが食べられなくなる原因の多くはカビと腐敗です。
カビが生えると部分的に変色し、胞子が見られる場合が多いため、判断しやすいでしょう。
また、やわらかくなっていたり、異臭がしたりする場合は腐っていると判断できます。
皮だけの変色であれば特に問題ありませんが、薄皮をむいた時点で中身に異変を感じた場合は、食べることを控えた方がよいでしょう。
緑色に変色したにんにくも問題なく食べられる
本記事では、にんにくが緑色に変色する原因や対処法について解説しました。
新鮮なにんにくでも緑色に変わるのか、「アリイン」が変化して鉄分と結合することによるものです。
味や栄養素を損なうことはないため、食べても問題ありません。
ただ、皮をむいたときに緑色以外に変色している場合は注意が必要です。
カビが生えていたり、腐っている可能性があるため、食べることは控えた方がよいでしょう。
なるべく新鮮な状態を保つために保存方法についても紹介しため、ぜひ参考にして、にんにくをおいしくいただきましょう。
\大切に育てた安心の高品質にんにく/
国産にんにくをお求めの方におすすめ!
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