にんにくを食べ過ぎるとおなかを壊す？にんにくでおなかを壊す原因と対処法
「にんにくを食べ過ぎるとお腹を壊す」という情報を耳にしたことはあるでしょうか。
にんにくは独特の香りで食欲をそそり、体にも良い効果がある食品です。
好んで料理に使ったり、薬味として食べたりしている方も多いでしょう。
この記事では、
- にんにくを食べ過ぎるとお腹を壊すという情報が本当か知りたい
- なぜにんにくを食べ過ぎるとお腹を壊すのか原因を知りたい
- お腹を壊さないためにできる対処法について知りたい
といった方に向けて、『あきたしらかみにんにく』の生産者である「株式会社gella」のスタッフが、にんにくでお腹を壊す原因と対処法について詳しく解説します。
『あきたしらかみにんにく』については、こちらの記事で詳しく触れているので、あわせてどうぞ。
結論からいうと、にんにくの食べ過ぎはお腹をはじめとして、体に悪影響を及ぼす可能性があります。
ただ、食べ過ぎに気を付けたり、対処法を実践したりすることで、お腹を壊すことはほとんどなくなるでしょう。
ぜひ記事を参考に、にんにくをおいしく食べて体へのいい影響を得ましょう。
本記事のポイントは次の通りです。
【本記事のポイント】
- にんにくを食べ過ぎるとお腹を壊す原因は「アリシン」という成分
- にんにくを食べ過ぎると腹痛や下痢、肌症状などを引き起こす
- にんにくでお腹を壊した際は「水分を多めにとる」「発酵食品を食べる」といった対処法がある
- お腹を壊すことの予防策として「乳製品やタンパク質と一緒に食べる」「加熱して食べる」といったものがある
各ポイントについて詳しく見ていきましょう。
【目次】
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にんにくを食べ過ぎるとお腹を壊す原因
食欲をそそる独特の香りを楽しめるにんにく。
さまざまな料理に使われ、好んで食べる方も多いでしょう。
「滋養強壮」「疲労回復」といった体へのいい影響があるとされているにんにくですが、食べ過ぎるとお腹を壊す可能性があるのです。
ここでは、にんにくの食べ過ぎでお腹を壊す理由や、表れる症状などについて解説します。
原因はにんにくに含まれる「アリシン」
にんにくを食べ過ぎるとお腹を壊す原因は、「アリシン」という成分です。
アリシンはにんにく豊富に含まれる成分で、「免疫力を高める」「血行を促進する」といった体にいい効果がたくさんあることで知られています。
「にんにくを食べてスタミナアップ」などと言われるのは、アリシンによる作用が大きいためです。
アリシンがもつ、体に良い効果についてまとめた記事もあります。
ただ、にんにくを食べ過ぎてアリシンを摂取しすぎると、お腹を壊したり肌荒れを起こしたりといった体への悪影響が出てしまいます。
腹痛や下痢といった症状を引き起こす
にんにくを食べ過ぎて、お腹を壊した経験はないでしょうか。
にんにくを食べ過ぎると、腹痛や下痢といった症状が出る場合があります。
これには、アリシンの強い殺菌作用が関係しているもの。
アリシンの殺菌作用が、腸内の健康を保つビフィズス菌といった善玉菌も撃退してしまうのです。
結果的に消化が阻害されたり、免疫システムが機能しなくなることで、腹痛や下痢などの症状を引き起こします。
悪玉菌が増えると、腸内で消化がうまくされず、ガスがたまってしまう場合もあるでしょう。
また、ビフィズス菌や腸内細菌は、ビタミンの生成にも関わっており、失われることで肌荒れや口角炎といった肌の症状が現れるケースもあるでしょう。
「胃腸が弱い」「体調不良」といった人は注意
にんにくを食べる量や、個人の体質によってアリシンの影響は異なりますが、「胃腸が弱い」「体調不良」といった方は特に注意が必要です。
風邪を引いたときなどに適量食べることで、良い効果が期待できますが、食べ過ぎると体調不良につながるリスクがあります。
二日酔いやストレスが溜まっているときなどにも、食べ過ぎは避けましょう。
また、空腹時ににんにくを食べると、アリシンが胃腸へ直接的に刺激を与えてしまいます。
先に飲み物や食べ物を口にしておくことで、強い刺激を受けずに体に良い効果が得られるでしょう。
牛乳やヨーグルト、緑茶などを口にしておくことで、食後のにおいをおさえられるのでおすすめです。
アレルギーがある人もまれにいる
食品によってアレルギーがある人も少なくないでしょう。
にんにくが原因でアレルギーを起こしてしまう人もいるため、特に注意が必要です。
にんにくによるアレルギーでは、次のような症状が見られます。
- 皮膚症状：かゆみ、発疹、じんましんなど
- 呼吸器症状：くしゃみ、鼻水、息苦しさなど
- 消化器症状：吐き気、腹痛、下痢など
- 全身症状：頭痛、めまい、発熱など
上記のような症状が見られる方は、すぐに食べることを止め、一度病院で診てもらうことをおすすめします。
にんにくでお腹を壊したときの対処法
にんにくは独特の香ばしさで、食欲増進の効果もあります。
にんにくを使っている料理も多く、つい食べ過ぎてしまうこともあるかもしれません。
ここでは、にんにくを食べ過ぎてお腹を壊したときの対処法について解説します。
前提として食べ過ぎに注意ですが、万が一お腹を壊した場合は、次の方法である程度解消できるでしょう。
【にんにくでお腹を壊したときの対処法】
- 水分を多めに摂取する
- ヨーグルトなどの発酵食品を摂取する
- アレルギーが疑われたら食べるのをやめる
水分を多めに摂取する
にんにくを食べ過ぎてお腹を壊したときに、一番手軽にできる対処法が「水分を多めに摂取すること」です。
「腹痛や下痢のときに水分をとったら余計ひどくなるのでは？」と思う方もいるかもしれませんが、アリシンのはたらきを弱めるために有効な方法です。
アリシンは水に溶けやすいという性質があるため、水分を多くとることで刺激を弱め、症状をおさえることができます。
ただ、腹痛や下痢のときに冷たい水を飲むことは刺激になる場合もあるため、常温や白湯などがおすすめ。
キャベツなどの水分を多く含む食品や、スープなどでも症状をおさえる効果があります。
ヨーグルトなどの発酵食品を摂取する
ヨーグルトなどの発酵食品は、腸内環境を整える役割があります。
腸内環境の乱れに対しては、発酵食品をとることで改善が期待できるでしょう。
ヨーグルトのほかにも、
- チーズ
- 味噌
- キムチ
- 納豆
といったものがあります。
また、ヨーグルトやチーズといった乳製品はタンパク質を多く含むものです。
アリシンはタンパク質と結びつきやすい性質があり、口臭などの原因となるにんにくのにおいをおさえる効果も期待できます。
アレルギーが疑われたら食べるのをやめる
アレルギー症状が出る方もまれにいることを上述しました。
にんにく料理を食べているときに体調の異変を感じたら、食べるのはやめましょう。
様子を見ても症状が改善されないようなら、アレルギーの可能性があるため、病院を受診したほうが安心です。
お腹を壊さずににんにくをおいしく食べる方法
にんにく料理が好きな方も少なくないでしょう。
できればお腹を壊さずに、にんにく料理を楽しみたいですよね。
また、にんにくには体に良い効果もたくさんあるため、習慣的に食べることもおすすめです。
ここでは、お腹を壊さずににんにくをおいしく食べる方法について解説します。
ぜひ参考に、適量をおいしく食べて、体の健康も促進してみてはいかがでしょうか。
にんにくでお腹を壊さないためのポイントは、次の通りです。
- 食べる量に気を付ける
- 加熱してアリシンを分解する
- 発酵食品と一緒に食べる
- 乳製品やタンパク質と一緒に食べる
- キャベツやレタスと一緒に食べる
- 空腹時に食べない
食べる量に気を付ける
にんにくを食べる適量は個人で違いはありますが、
- 生なら1日1～2片程度（およそ10g）
- 加熱したものなら1日4片（およそ20g）
とされています。
もちろん、にんにくの鱗片の大きさにもよりますが、上記を目安に食べ過ぎには注意しましょう。
お腹を下しやすい方は、半分程度の量にすると安心でしょう。
ただ、よほど食べ過ぎない限り、すぐにお腹を壊すということは少ないため、過度に心配する必要はありません。
加熱してアリシンを分解する
にんにくに豊富に含まれるアリシンは熱に弱く、加熱すると分解される性質があります。
「炒める」「焼く」「煮る」といった方法で調理すると、お腹を壊す原因であるアリシンが分解され、刺激が弱まるのです。
お腹への影響が心配な方は、なるべく加熱した状態で食べることがおすすめです。
ただ、アヒージョなど油を多く使う料理では、アリシンが分解されづらくなる可能性があります。
アリシンは油でコーティングされると失われづらくなる特徴があるためです。
アヒージョなどを食べる際は、食べ過ぎに注意し、適量を楽しむようにしましょう。
発酵食品と一緒に食べる
お腹を壊したときの対処法でも紹介しましたが、発酵食品とにんにくを組み合わせて食べることで、胃腸へのダメージをおさえられます。
納豆やリーズ、味噌汁などは善玉菌を増やしてくれる効果があり、腸内のバランスを保ってくれるのです。
食後にヨーグルトを食べることも効果があります。
乳製品やタンパク質と一緒に食べる
アリシンはタンパク質と結合することで、刺激が弱まる性質があります。
タンパク質を豊富に含む食品と一緒に食べることで、お腹へのダメージをおさえられるでしょう。
タンパク質を多く含む食品としては、
- 牛乳
- チーズ
- 豆類
- 肉
- 魚
- 卵
といったものが挙げられます。
特に豚肉は、タンパク質もとれるうえに、ビタミンB1の吸収を助けてエネルギー生成を促進するはたらきもあるため、おすすめの食品です。
【ガーリックライス豚肉添え】
キャベツやレタスと一緒に食べる
アヒージョやホイル焼きなど、にんにくを単体で楽しむ料理もあります。
にんにくを単体で食べるときは、キャベツやレタスを一緒にとることがおすすめです。
水分を多く含むうえに、ビタミンUという栄養素が胃腸の粘膜を守ってくれます。
にんにくを丸ごと食べると、特に刺激が強くなりがちなので、ぜひ食前や食中に意識してキャベツやレタスを食べてみてくださいね。
空腹時に食べない
空腹時は胃腸が敏感になっているため、刺激の強いにんにくを食べるとお腹を壊す可能性があります。
なるべく空腹時にはにんにくを食べないようにしましょう。
可能であれば、ヨーグルトや牛乳、キャベツやレタスといったものを口にしておくことで、胃腸への直接的な刺激を避けられます。
にんにくでお腹を壊さないように工夫して食べよう
この記事では、にんにくを食べ過ぎるとお腹を壊してしまう原因について解説してきました。
「アリシン」は体に良い影響が多い成分ですが、摂取しすぎるとお腹の調子を崩す可能性があります。
適量を食べて、アリシンのいい効果を得てくださいね。
また、にんにくの食べ過ぎでお腹を壊してしまった際は、「水分を多めにとる」「ヨーグルトを食べる」といったことで、ある程度改善が期待できます。
ただ、アレルギー症状などを引き起こすケースもまれにあるため、異変を感じた場合は病院で受診しましょう。
記事を参考に、にんにくをおいしく食べて、健康的な体づくりをしてくださいね。
豊かな甘みと風味が特徴の、あきたしらかみにんにくも、ぜひお試しください。
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